netenaide

筋力弱くたどたどしく何もわかってない

アンデルセン

女王と王女の国

『アナと雪の女王』のハンス王子とは結局何者だったのだろうと考えていたら、アンデルセンのとんでもない深みにはまることになってしまった。『アナ雪』の監督によれば、ハンス王子とは真実を歪めて見せる悪魔の鏡であり、その名は原作者アンデルセンのファ…

ナイチンゲールよ、夢を見させて

『雪の女王』(1844)は、アンデルセンが三十代後半の頃の作品で、彼の童話の中では一番の長篇にあたる。執筆時の作家の年齢をゆうに越えた今、久し振りに読み返してみて痛切に感じたのは、ここに描かれていたのは克服しがたい失恋経験だったのではないかとい…