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筋力弱くたどたどしく何もわかってない

2022-01-01から1年間の記事一覧

デュエルとコンペ

www.asahi.com 10月29日の早朝、自分の携帯画面に表示されていたのがこちらのニュースだった。詳細は後で調べようと思いながらも、これは波紋を呼びそうだなと寝ぼけた頭で思った。天彦さんがマスクを忘れてしまったのも、永瀬さんがそれを反則負けだと…

解けてからが本番の呪い・『水星の魔女』

巨大ロボットのコクピットの中で、女性パイロットが何かの試験的なシステムと格闘している。次に扉が開いた時、彼女は跡形もなく消えてしまっているのではないか・・・という不安を、もしかしてエヴァンゲリオン以降の視聴者なら抱いてしまう場面だ。しかし…

予言の両面『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン 』S1E8

ドラゴンストーンの巨岩の隙間でデイモンがレイニラのドラゴン、シアラックスの卵を3つ手に入れて喜んでいる。この世界では名前と血筋、それに加えてドラゴンの有無も重要らしい。ドラマ内から得た知識によれば、ターガリエンの血筋の子どもは誕生時にドラ…

海辺にて『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン 』S1E7

若きレイニラとレーナーが光溢れる海辺を歩きながら結婚の約束をするという5話の光景はとても美しかった。実際に2人が交わしていたのは「義務さえ果たせば後は別々に楽しんでいい」という、とてもうまく行くとは思えない拙い取り決めだったが、空と海との…

結婚とか出産とか『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』S1E5-E6

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』を7話まで観て、やっと配信に追いついた。4話で従兄弟との政略結婚を言い渡されたレイニラは、5話でその従兄弟と条件付きの結婚をし、6話では第3子の出産に臨んでいる。驚くことに、4話の時点で既に体調がかなり悪そう…

夢の王様が見る夢は『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』S1E3-E4

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の3、4話まで観たところだ。前回からはもう3年経過したことになっていて、王妃となったアリセントが既に第2子を妊娠しているのには驚かなかったが、デイモンが踏み石諸島での戦いにずっと苦戦していた事にはあっけにとられ…

観るか観ないか『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』S1E1-E2

U-NEXTで配信が始まっている『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』を2話まで観た。『ゲーム・オブ・スローンズ』の200年ほど前の世界が舞台で、ドラゴンを操り七王国を統べるターガリエン家のお家騒動が描かれるようだ。王のヴィセーリス・ターガリエンには後を継…

全部入りの卵を割り続けて・『1Q84』

参院選の公示直後、駅前で現首相の応援演説を見かけた。といっても警備が厳重で弁士の姿は全く見えず、候補が元アイドルだから?いやいや現職の総理大臣がいるからか、などと思いながらすぐその場を離れた。ちょっと遠くで背伸びでもしようものならば、SPた…

この苦い土にわずかな希望を

猫は飼い主が真剣であればあるほど、譲れない使命のように邪魔をしたがる。大切なweb会議に限って天袋からパソコンにダイブしてくるし、締め切りが迫っている時程どうしても一緒に昼寝しなければならないと訴えてくるし、テストの前日には頑としてノートと教…

自分を決めるボーダーラインについて・『金メダルの価値〜ハーディングとケリガン』(2013)

誰がどうしてそうなったのか。フィギュアスケートのオリンピック代表の座を巡って1994年に起こったナンシー・ケリガン殴打事件は、トーニャ・ハーディングの司法取引で幕を下ろしたこともあって、疑問がいつまでもついて回る。2017年の映画『I,Tonya』は、ハ…

『マーダーズ・イン・ビルディング』(2021-)・続きはこの夏

アイドル女優から脱皮しつつあるセレーナ・ゴメスとコメディ界のベテラン二人が、マンハッタンを舞台に殺人事件の謎に挑むという連続ドラマだ。前回セレーナが出演している映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』の感想を書いた後に、彼女が改めてニュー…

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)・夏は来るのに

セレーナ・ゴメスはとても可愛いと思う。彼女がニューヨーカーの役を演じるというので、どんなこなれた姿が見られるのだろうと公開を楽しみにしていた映画だ。共演者がティモシー・シャラメとエル・ファニングだというのも新鮮で面白そうだと思っていた。エ…

グラディエーターと久能整

世界フィギュア2022が終わった。コロナ禍のイレギュラーなグランプリシリーズに始まって、オリンピックではドーピング問題、そしてウクライナ進行に伴うロシア勢の参加禁止と、あまりに激動すぎるシーズンだった。 モンペリエ開催ということで、自由を標榜す…

フィギュアスケーターたち

五輪のフィギュア競技を心待ちにしていた。なのに、まさかの目玉選手のドーピング疑惑に心乱される日々となってしまった。他人の努力から元気をもらおうだなんて甘いことを期待していた罰だろうか。結局、日々を照らす光というのは自分の中に見つけるしかな…

青い鳥とロケットマン

フィギュアスケートファンになり損ねた明確な瞬間というのが、自分の中にはある。1998年の長野オリンピック、15歳のタラ・リピンスキーが三回転三回転の高難度コンビネーションを立て続けに決めて、全米チャンピオンだったミシェル・クワンの前から金メダル…